CM撮影で、道路を使用するときは、道路使用許可に留意しよう

道路での撮影の注意点

道路を使った撮影で、違反行為があったようです。

マツダのテレビCMの撮影車両が対向車線にはみ出して撮影したことについて、静岡県警大仁署は16日、撮影を担当した静岡市駿河区の広告会社と同社の制作部担当部長(51)=静岡市清水区=を道路交通法違反(道路使用許可条件違反)の疑いで、また撮影車両を出した撮影会社の社長(47)=東京都中野区=を道路運送車両法違反(不正改造などの禁止)の疑いで、それぞれ書類送検し、発表した。

署によると、静岡マツダから発注を受けた広告会社は5月25日午後3時ごろ、伊豆市の県道127号(西伊豆スカイライン)で、片側1車線の対向車線をふさぐ形で車を並走させ、道路使用許可条件に違反した疑いがある。

撮影会社は、車両のボンネットに撮影者を乗せるやぐらを設置し、不正に改造した疑いがある。

広告会社は道路使用許可を署に申請した際、(対向車線にはみ出して)車を並走させない、などの条件が出されていた。一般の人からツイッターへ投稿があり、発覚した。


出展:朝日デジタル「マツダCM受注業者を書類送検 車線はみ出し撮影容疑、2015年9月17日08時46分」

道路使用許可とは、「本来の目的以外のやむを得ない道路使用行為を許可する」ことで、人や車が通行する目的、物流を目的として作られており、それ以外の目的の場合は、許可が必要です。

なぜ許可制になっているのかといえば、道路が、国民の共有財産であるからです。

このニュースこそ、ソーシャルメディア時代だと強く実感できるものですが、
その共有財産について、国民である個人が、ツイッタ―にCM撮影の写真投稿し指摘したことについて、マツダは、ホームページ上に「おわび」を掲載しました。

マツダのTVCM制作時における一般車両の安全走行を妨げる撮影についてのお詫びと今後の対応

指摘を受けて、マツダの公式ツイッタ―で、マツダ本社の撮影事実はない旨を発表をして、指摘したツイッタ―ユーザーに迷惑をかけてしまったみたいです。
NHKスペシャル「魂の旋律~音を失った作曲家~」でも、そうでしたが、撮影会社、あるいは、撮影ディレクターが信義則に反する行為などしないという、思い込みもあり、
まさか、法令違反があるとは考えないのですが、今回の場合は、マツダがCM発注先の広告会社に事実確認して、放送も中止をしています。

広告代理店は、撮影に何が必要か?を知っている者は少なく、撮影する会社やディレクターに委ねられるので、広告会社も全ては把握していなかったのではないでしょうか?

しかし、撮影会社に任せると言っておきながら、十分な制作費を分配していない場合は、使用許可などの手続きを省略したり、無視したりする弊害が起こってしまいます。
制作費も適正な価格で進められており、広告会社や撮影会社が、法令遵守していたとしても、

クリエイターとして、「より良いコンテンツを!」という熱意で、かっこよい撮影や演出も求めていくうちに、撮影行為がエスカレートする場合もあります。
たとえ、一瞬だったとしても、個人が自由に情報発信できる、このソーシャルメディア時代では、いつでも指摘を受ける可能性があり、少しも法令違反は許されない時代になってきたことを実感します。

こんな時代だからこそ、現在の車に関するテレビCMの車体は、ほとんどが、CGで作られており、実写撮影は少なくなっています。

CGであれば、自由なカメラアングルや、カメラワークの演出が可能であり、周りの環境も自由に変更できるからです。

問題になるのは、制作費をどうするのか?という問題。

実写の撮影の方が、時間も費用も負担が少なくなることが多いため、メリットがあります。

しかし、せっかく作ったCMを放映中止に追い込まれ、「ブランドの信用」を破壊されるリスクを考えると、
実写とCGとどちらを選択すればよいか、よく考えなければいけない選択肢です。

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投稿者プロフィール

画風
画風~伝える、わかる、ひろがるをあなたへ。~
大学を卒業して、映像プロダクションに勤めました。
数社を渡り、福岡市インキュベート施設で独立。

2000年:映像音響処理技術士
2013年:マルチメディア検定エキスパート
2014年:Webデザイナー検定エキスパート