病院インタビュー撮影

病院の撮影は、綿密なスケジュール計画が必須

病院での撮影は、院長や現場担当者など、極めて忙しい重要な人物の撮影を行うことが多いため、撮影対象者のスケジュールを確認した上で、前後の時間にゆとりを持たせて、撮影スケジュールを組み入れて頂く必要があります。

また、撮影対象者だけでなく、その撮影場所は、営業時間内なのか、第三者が自由に出入りできるか、セキュリティ上、写り込むものに、問題が無いかを確認する必要があります。撮影を実行するにあたって、撮影の設営に時間を要することも、必ず伝えた上で、撮影時間以上に、場所の確保が非常に重要であることをしっかり伝えなければいけません。病院は、常に忙しく、撮影に協力できるスタッフを現地で調達あるいは、手配できることは困難なことであることを前提に、撮影をする必要があります。

撮影当日の監督は誰か?

撮影実現にあたっては、複数のキーパーソンがおり、撮影当日は、現場に来なくても、撮影内容について誰が責任を持つのかで、撮影に関する監督は誰なのかが、重要となります。

病院の場合は、代理店はもちろん、医療機器メーカーや、プロダクション等が関係者となるので、その中で、誰が積極的に撮影を実行していくか、これらを確認することが重要です。

確認をした上で、監督の意向を踏まえながら、現場の演出には、提案を行いながら、積極的に撮影をしなければなりません。撮影の発意をしている者が、監督だったとしても、その監督が、映像制作については、全くの素人であり、また現場にも同行せず、その場の判断をできないことがあるからです。

撮影現場が、撮影当日に限って、都合がつかなくなる。あるいは、撮影対象者が、撮影当日、手術等の急患などで、どうしてもスケジュール変更しなければいけないなど、当日にしか分からない、撮影の変更事項が発生します。これらに対処するのは、現場を演出する者にしかできない為、これら不測の事態を想定して、撮影機材はもちろん、予定以外の撮影プランをいくつか用意して、柔軟に撮影をしなければなりません。

病院での撮影は、撮影当日が唯一の撮影日で、撮影予備を組むことは、困難なことが多いため、撮影の進め方は、積極的に提案をして、関係者に納得できる手法で、撮影を完了することが求められます。インタビューであっても、撮影当時者が緊張などすれば、時間も要しますから、撮影対象者が、プロの演者でないことも、踏まえて、撮影が成功するように望みます。監督や撮影対象者、そして関係者が納得できる撮影をすることがとても重要です。

ロゴや写真などの素材の重要性

病院撮影では、多くのスタッフが写り込みます。そのため、事前にチェックを受けた、ロゴの提供や写真の提供は、著作権、肖像権などクリアになっていると判断できますが、多くの場合は、ロゴの提供に時間がかかる、あるいは、写真は、現地で写真撮影するということもあります。その場合は、どのロゴを写真撮影し、トレースすべきかを検討します。また、写真に写り込むスタッフにおいては、誰が被写体として写ってよいのかを必ず、確認する必要があります。

製品を使っている様子を撮影する、ミーティングを行っている様子を撮影する、ナースステーションを撮影する、などこれらの写真は、周囲の背景も入るように画角を決めて、人物と環境が判断できるように撮影する必要があります。

撮影当日の被写体の制服の着方、使い方も大変重要です。また、スタッフが操作する機材やその画面の内容なども、間違っていないかが重要です。間違っているから、再び撮影をするということは、困難を要します。やはり、撮影当日にしっかりと確認しておく必要があります。

まとめ

クライアントが病院となる場合は、コンテンツのテーマに、「よりよい医療をめざして」、「チーム医療」、「最新の取り組み(ハード面とソフト面)」が重要なものとなります。気持ちや取り組みを可視化できるのが、ビデオコンテンツです。病院の経営理念や撮影の趣旨と目的を理解した上で、それらをビデオに反映できるように、撮影当日に何ができるかを提案しながら撮影、編集することが大切になってきます。