産業集積拠点のPR

産業集積拠点のPR

新産業の創造を担う拠点の一つとして、共同研究のコーディネート機能やインキュベーション機能などを有した産業集積拠点が設置され、その施設のPRの動画製作を行いました。

コンセプトは、「あたらしいまちづくりの中で、ユーザーの視点から新たなビジネスを創造する」です。

産学官による運営委員会が設置され、健康・医療・福祉、アジアビジネス等に係る先進的な共同研究プロジェクト、意欲的なベンチャー企業等を支援するのが目的です。こういった施設のPRでは、結局何ができるのか、ということが分かり易く伝わることが大切になります。施設のスペックはもちろんですが、入居されている企業等インタビューなどが内容を深めるため、多くの方のヒアリングを実施して、構成を考えることが多いです。

研究コーディネーターとは何か、どんな支援があるか、また、ビジネスコーディネーターからは、どんな支援があるか、を具体的に映像化するのは、至難の業です。進行中のプロジェクトを可視化することで、知的財産や秘密保持条項を守れなくなる恐れもあり、具体的な話を提供できない為、説明するにしても、その流れしか、表現できません。そこで、施設のハード面の説明を行いますが、紙面上で理解できる情報は、映像化する優先順位が低く、映像でしかできない企画案が何かを探ることになります。しかし、ある一点をフォーカスしすぎると、その他のサービスとの均衡性が保てなくなり、意見の調整が難しくなるので、深堀しすぎないようにしなければいけません。

製作の受託に際しても、企画書を提出し、プレゼンで公平に採点され、選出されます。その企画書は、上記の点に注意するのはもちろん、さらに、製作の体制は、どうなのか、打合せ回数は何回までか、編集時間は何時間までするのか、収録は、何回できるのか、他のメディアに複製し、二次的著作物と連携する場合には、費用を要するか等も、かなり細かい点まで企画に盛り込んで、説明することになります。
企画が通った後は、撮影や編集の実際の作業にも立ち会うことが多いため、一つずつ説明することになります。プロ同士の製作を行っているのではない為、不明点、不安点などを説明しなければ、コミュニケーションが取れません。コミュニケーションが取れないと、結果的に、良い製作ができない為、誰も得をしないのです。

研究分野やクリエイティブ分野も支援する施設の場合は、たいていはホール、ギャラリー、実験・研究室、スタジオ等が用意されて、様々な設備や備品が用意されています。多くの方に利用できるように、最新の機材が設備投資されますが、時代の流れが速く、1、2年たつと、機材が古くなるという弱点を持ち、共用部分を多くの方に効率的に活用してもらうためには、動画だけで紹介するだけでは難しく、常に情報発信をする必要性があります。

だからこそ、動画では、今すぐ、施設を利用したくなるような魅力的なメッセージを伝えることが重要になってきます。